50メートルを超える高さ日本一の秋田スギの一番高い部分の葉は、低い部分に比べて貯水機能が高いことを、神戸大農学研究科博士後期課程の東若菜さん(27)と石井弘明准教授らのグループが発見した。グループはアメリカにある高さ世界一のスギでも同様の研究結果を得ており、「高木の葉は高さによって変わる環境にうまく適応していることが分かった」としている。
これまでの研究では、根からの水分輸送距離が長くなる高木の最上部の葉は水分不足になると考えられていた。だが、実際に高木に登って調べられた研究成果はなかったといい、東さんらは高木に登って葉を採取。高い位置にある葉も十分に水分を含んでいることを突き止めた。
東さんらは平成24年、アメリカで世界一高いセコイアメスギ(約110メートル)に登り、さまざまな高さの葉を採取。すると、雨や霧などの水分をためる機能を持つ細胞「移入組織」が、高い位置にある葉ほど増えていることが分かった。
さらに、一昨年5月と昨年9月、秋田県能代市にある高さ50メートル超の秋田スギでも同じかどうかを調査。その結果、高さ20メートル地点の葉に比べて、高さ50メートル地点の葉では移入組織の割合が約4倍に増えており、高い位置の葉でも水分不足になっていないことが分かった。




