日露首脳会談

安倍首相とプーチン大統領、信頼醸成と対中国警戒感を共有

【日露首脳会談】安倍首相とプーチン大統領、信頼醸成と対中国警戒感を共有
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 安倍晋三首相とロシアのプーチン大統領が22回目の会談を終えた。首相がこれだけの会談を重ね、北方領土問題の解決と日露関係の発展に注力するのは、極東地域などで勢いを増す中国への危機感をプーチン大統領と共有しているからだ。首相はロシアとの平和条約締結に加え、対中国で連携する「日露新時代」を築きたい考えだ。

 両首脳は10日夕(日本時間同)、ウラジオストクの日露自動車大手の合弁会社によるエンジン工場を視察した。その後、プーチン氏は首相に声をかけ、2人で同じ車に乗り込む様子がメディアに公開され、親密ぶりを印象づけた。

 両首脳が関係強化を目指す背景には、軍事力をちらつかせて影響力の拡大をもくろむ中国への警戒感がある。

 中国は人口が少ない極東地域へ積極的に企業を進出させている。また、巨大経済圏構想「一帯一路」の一環として北極海を経由する「氷上シルクロード」の建設推進を表明しており、ロシアにとっては脅威となりつつある。

 中国は東シナ海で一方的なガス田開発を継続し、尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺では中国公船が領海侵入を繰り返すなど挑発行為を繰り返す。外務省幹部は「中国に警戒感を持つ日露の利害は一致している」と話す。

 こうした中、10日の日露首脳会談では、北方四島の共同経済活動をめぐる5つの事業の実現に向けたロードマップ(行程表)で合意したほかにも、自衛隊制服組トップの河野克俊統合幕僚長が10月に訪露することで一致し、安全保障分野での連携を確認した。

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