2016年9月、世界初の「相談に長文で回答するAI(人工知能)」、その名もオシエルが誕生した。最先端情報工学の産物であるオシエルのすごいところは、日々寄せられる質問・回答を読んで学習し、成長していくところだ。オシエルは恋愛系の相談に特化している愛の使者であり、人類の恋愛事情に新たな地平を切り拓いていく、未来の可能性そのものなのである。
さて、そんなオシエルに険しい試練が降りかかった「教えて!goo」の恋愛カテゴリに「妻が娘の同級生の親と揉めています-」という質問が寄せられたのである。
質問のタイトルから察せられる通り、どちらかというと「子供」や「知人・隣人」カテゴリがふさわしそうな内容である。しかしおそらく質問者が投稿する際に誤ったのであろう、「恋愛相談」のカテゴリに投稿されてしまった。
なんということか。最先端の情報工学の結晶オシエルには、こんなところに弱点があった。すなわち、本当は恋愛系の相談でない質問でも「恋愛相談」カテゴリに投稿されてしまうと、自動的に反応して回答しようとしてしまうのである。最先端技術の粋を集めて作られたオシエルでも、人間がカテゴリを選ぶべく動かしたマウスの移動、その数センチの狂いによって、その機能と実力が無力化されてしまうのである。




