小塩史人のワールド独談

韓国「サムスン」のスマホが火を噴いた 打倒アップルiPhone 目指すも、今や泣きっ面にハチ状態…

韓国のサムスン電子が窮地に陥っている。同社製のスマートフォンの発火・爆発事故が続発。9月上旬に最新機種「ギャラクシーノート7」について、バッテリーに欠陥があったとして全世界で250万台のリコール(回収・無償修理)を発表したが、その後、別機種でも事故が起きた。ライバルの米アップルが新機種「iPhone(アイフォーン)7」を投入しシェア争奪戦が激化するなか、経営へのダメージは深刻だ。iPhone7打倒をもくろみ、開発を急いだことが欠陥を招いたとの指摘もある。その間隙を突き、アップルがサムスン電子のおひざ元のソウルに初の直営店を出店するとも伝えられ、まさに泣きっ面にハチ状態だ。

サムスン電子は8月2日、ニューヨークで大型スマホの最新機種「ギャラクシーノート7」を大々的にお披露目し、同19日に韓国や米国、カナダなど約10カ国で発売した。5.7インチの大型ディスプレーを搭載。最大の目玉は、センサーで使用者の瞳の虹彩の模様を読み取り、ロックを解除する個人情報保護機能だ。バッテリーについても、「大容量で充電速度が速い」と宣伝していた。韓国では予約が殺到し供給が間に合わなくなるなどの大人気だった。日本では未発売だった。

ところが、米国などで充電中にリチウムイオンバッテリーが異常過熱し、発火や爆発する事故が相次いで報告された。米消費者製品安全委員会(CPSC)によると、把握している過熱事例は92件で、うち26件でやけどなどの被害があり、55件で発火し、車が炎上するなどの損害が出たという。

これを受け、サムスン電子は9月2日に、バッテリーの欠陥が確認されたとして販売を中止し、リコール方針を発表。高東真(コ・ドンジン)無線事業部長の記者会見によると、バッテリーサプライヤーの製造工程に問題があり、欠陥の割合は「100万台のうち24万台」としている。

さらに、8日には米連邦航空局(FAA)が、機内で電源を入れたり、充電したりしないよう利用者に勧告を出し、日本の国土交通省も9日に追随。同じ日に、サムスン電子が消費者に使用中止を呼びかけ、CPSCも使用中止の勧告を出す事態となった。

そうしなか、ギャラクシーノート7以外の機種で発火事故が相次いで伝えられた。

英大衆紙サン(電子版)によると、英国南エセックス州ウィザムにあるカフェで、30歳の女性教師がサムスン電子のスマホ「ギャラクシーS7」を使用していたところ、突如として端末が過熱し煙を噴き出した。同紙は、店内に煙が充満する様子を撮した監視カメラの映像とともに、バッテリー部分が溶けて変形した端末の写真を公開。この女性は、「まるでバーベキューのようだった」と当時の様子を語っている。

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