今月9日、北朝鮮が5度目の核実験を強行した。ほぼ3年に1度の周期が今回は前回から僅か8カ月後。有力紙の社説はそろってこう論じた。
暴走阻む抑止力強化を(産経)、暴走脅威に冷静対処を(読売)、体制脅かす強い制裁を(日経)、自らを窮地に導く暴挙(朝日)…。どれも似たり寄ったりで、あまり代わり映えしない。
要するに北朝鮮の核実験は
●容認できない暴挙
●核で国力誇示する異常行動
●金正恩政権は予測不能
だという。韓国の朴槿恵大統領も「金正恩の精神状態は統制不能」と述べたが、本当にそうか。北の判断は意外に合理的かもしれない。社説は続く。
●対北制裁の抜本的強化を
●体制を脅かす強力な制裁を
●早く効果ある制裁決議を
真に体制を脅かしたければ、米韓が第二次朝鮮戦争を覚悟するか、中国が対北朝鮮支援を停止すべきだが、これらは当面実現しそうにない。
米韓連合軍は数週間の戦闘で北朝鮮に勝つだろうが、その間にソウルは火の海となり韓国経済が崩壊するからだ。
●国際社会は結束すべし
●より厳格かつ実質的措置へ
●中国は対北制裁強化すべし
言うは易しいが、これも実現は難しい。中国にとり北朝鮮は米軍が駐留する韓国とのかけがえのない緩衝国。北朝鮮の崩壊は自由民主主義・市場経済の、潜在的に嫌中で、米軍が駐留し核兵器を保有しかねない統一朝鮮国家と中国が直接国境を接することを意味する。これは国内に200万ともいわれる朝鮮族を抱える中国の安全保障上の大問題だろう。社説はさらに、日本政府にも提言を行っている。



