熊本・阿蘇山で8日未明に起きた爆発的噴火は、噴煙が上空1万1千メートルまで上がる比較的大きなものだった。阿蘇山は昨年9月に中規模の噴火が発生したが、その後は平穏な状態が続いていた。今年4月の熊本地震の影響で一時的に活動が止まり、再び活発化したとの指摘がある。
「今回の噴火は、平成26年の御嶽山(長野、岐阜県境)よりやや大きい規模だったのではないか。同規模の噴火は阿蘇山でも過去にあったとみられる」。京都大学の石原和弘名誉教授(火山物理学)は、こう分析する。
阿蘇山は過去にも10〜30年おきに比較的大きな噴火を繰り返してきた。昭和54、55年にそれぞれ爆発的噴火を起こし、54年には3人が死亡。昨年9月には中規模噴火があり、1メートルを超える噴石が火口付近に飛散、最大1・3キロで火砕流が発生した。
平成26年に噴火した御嶽山や25年に海底火山噴火で生じた西之島(小笠原諸島)など、近年は全国的に火山活動の活発な状態が続いている。阿蘇山も同様の傾向にあったが、昨年9月の噴火以降は目立った動きはなかった。



