中国、核合意で「イラン支持」を表明 習氏が大統領と電話会談
【北京=三塚聖平】25日付の中国共産党機関紙、人民日報によると、習近平国家主席は24日、イランのロウハニ大統領と電話会談し、イラン核合意について「イランの合理的な訴えを支持する」と述べた。米イランの間接協議がヤマ場を迎える中で、イランとの結びつきをアピールし、バイデン米政権を前に存在感を高める狙いとみられる。
習氏は電話会談で「イランと協調を深め、双方の共通の利益を守りたい」とイラン側に呼び掛けた。イスラエルとパレスチナの対立についても「一日も早い公正な解決を促すため、引き続き建設的な役割を果たす」と意欲を示した。
中国側の発表によると、ロウハニ師は、核合意などに関する中国の対応について「公正な立場を堅持していることに感謝する」と強調。中国と緊密な協調を続け、「単独主義や覇権主義に反対する」と表明した。