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中米エルサルバドル 中国への傾斜強める 「民主的統治」求める米に反発

エルサルバドルのブケレ大統領(ロイター)
エルサルバドルのブケレ大統領(ロイター)

 【ニューヨーク=平田雄介】中米エルサルバドルのブケレ大統領は18日、側近や元閣僚が米国務省の報告書で汚職の疑いをかけられていると米メディアで報じられたことを受け、対中傾斜の姿勢を強めた。ツイッターに、中国は「無条件」で5億ドル(約544億円)を公共事業に投資してくれたなどと投稿し、援助の条件に「民主的統治」を求める米国に反発した。ロイター通信が伝えた。

 ブケレ氏は今月1~2日にかけ、自ら率いる与党が多数を占める議会の支持の下、汚職事件を捜査していた検事総長や、新型コロナウイルス禍での経済再開などをめぐり政権と見解を異にすることの多かった最高裁の判事5人全員を更迭し、後任に政権と立場の近い人材を据えた。

 これに対し、ブリンケン米国務長官は2日の声明で「深い懸念」を表明。ブケレ氏とエルサルバドルで面会した米国のスニガ中米担当特使が12日に「司法の独立が失われれば、投資環境にも悪影響が出る」と記者団に語るなど溝が深まっていた。

 エルサルバドルは、米国の影響力が強い国際通貨基金(IMF)に借款10億ドルを申請中。契約に際し民主的統治を求める条項が盛り込まれるとみられている。

 一方、ブケレ氏の「司法支配」について、在エルサルバドル中国大使館は「主権に関する事柄には干渉しない」と表明し、米国と対照的な態度をみせている。

 エルサルバドルは2018年に台湾と断交し、中国と外交関係を樹立した。台湾との外交関係を保つ隣国のホンジュラスとグアテマラが新型コロナウイルスのワクチン不足に陥る中、これまでに中国製215万回分の供与を受けている。

 ブケレ氏は18日夜に新たに50万回分のワクチンが届くと明らかにし、中国の習近平国家主席を称賛して感謝の意を示している。

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