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露、ナワリヌイ氏団体が解散 政治圧力で、反体制運動の低調化不可避

2019年9月、政権批判の集会で演説するナワリヌイ氏=モスクワ(ロイター=共同)
2019年9月、政権批判の集会で演説するナワリヌイ氏=モスクワ(ロイター=共同)

 【モスクワ=小野田雄一】収監中のロシアの反体制派指導者、ナワリヌイ氏の支援団体「ナワリヌイ本部」の幹部、ボルコフ氏は29日、ユーチューブ上で同団体を解散すると発表した。露検察当局が同団体を含むナワリヌイ氏の関連団体を、テロ組織と同義の「過激主義団体」に指定する手続きを取ったことに伴う措置。同団体の解散で今後の露反体制運動の低調化は避けられない見通しだ。

 ボルコフ氏は団体が解散に追い込まれたのは政権側による政治圧力だと指摘。一方で「団体はなくなるが、今後も自発的な運動として政権との対決を続けよう」と支持者らに訴えた。

 ナワリヌイ氏は、プーチン政権側の不正を調査する「汚職との戦い基金」や、選挙運動やデモを主導する「ナワリヌイ本部」など3団体を率い、政権側と対決してきた。しかし4月、露検察当局が3団体を過激主義団体に指定するよう裁判所に請求。現在は審理中だが、指定は確実な見通しだ。過激主義団体に指定された場合、インターネットでの情報発信などあらゆる活動が摘発対象となりうるほか、団体に寄付したり、団体が関与したデモに参加したりした一般国民も刑事罰に問われる恐れが出る。

 ナワリヌイ氏は9月に予定される露下院選で、有力な非与党系候補に投票を集中させる「賢い投票」を有権者に呼び掛け、政権側の議席を減少させる戦略を描いてきた。しかし同氏が収監され、支援団体も壊滅する公算となり、賢い投票の組織化は困難となった。

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