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米警備艇にイラン革命防衛隊が異常接近 間接協議の直前、米を挑発か

 【ワシントン=大内清】イラン核合意の修復に向けた米国とイランの間接協議開始に先立つ今月2日、ペルシャ湾で警戒任務にあたっていた米警備艇2隻に対してイラン革命防衛隊の高速艇3隻が異常接近を繰り返していたことが分かった。27日付の米紙ウォールストリート・ジャーナルが伝えた。同様の行為は約1年間起きていなかったといい、革命防衛隊が間接協議に合わせて米国側を挑発しようとした可能性がある。

 イランをめぐっては25日、ザリフ外相が、2015年の核合意に関し、革命防衛隊から干渉や妨害を受けていたことへの不満を漏らした音声データの内容が報じられた。反米強硬派の牙城である革命防衛隊は、核合意をめぐり外交当局と齟齬(そご)があると指摘されており、今後も米国との間接協議をにらんだ工作を仕掛けることも考えられる。

 同紙が米海軍関係者の話として伝えたところでは、革命防衛隊の高速艇は、約3時間にわたり警告を無視して警備艇の約60メートルまで近づくなどの危険行為を繰り返した。革命防衛隊は過去に米艦艇への異常接近を頻繁に行っていたが、17年以降は大幅に減少し、今回は20年4月以来だった。

 国防総省のカービー報道官は27日、「革命防衛隊の振る舞いは勘違いを生じさせかねない危険なものだ」と警告した。

 核合意当事国の英仏独などを介した米・イランの間接協議は今月6日に始まり、現在も断続的に継続中。イランはこの間、合意内容から逸脱する濃縮度60%のウラン製造を発表するなど、米国への揺さぶりを強めている。

 一方、今年3月に録音されたとみられる音声データでザリフ氏は、米軍の攻撃で昨年1月に死亡した革命防衛隊の精鋭コッズ部隊のソレイマニ司令官が、核合意締結後の15年にロシアを訪問し合意破棄を画策するなど外交に介入していたと指摘。自身は、外相でありながら外交政策の決定に「無力」だと嘆いていた。

 革命防衛隊はイラン最高指導者に直属する軍事組織で、弾道ミサイル開発や対外工作活動も担っている。

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