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【ポトマック通信】ワクチン普及の底力

米デラウェア州の病院で、新型コロナウイルスのワクチンを公開接種するバイデン次期大統領(ゲッティ=共同)
米デラウェア州の病院で、新型コロナウイルスのワクチンを公開接種するバイデン次期大統領(ゲッティ=共同)

 米国で新型コロナウイルスのワクチン接種が1日200万回を超えた。バイデン米大統領が当初、掲げた「就任から100日で累計1億回」の目標も前倒しで達成した。痛感するのは、連邦政府や地方行政府が、ヒト、モノ、カネを動かす「動員力」のすごさだ。

 まず、ワクチンの開発段階で、連邦政府が約120億ドル(約1兆3000億円)を投じて完成させ、運搬には軍も参加した。州や郡は接種会場を猛スピードで確保して、注射を担当する医療従事者をかき集めた。

 私も先日、ワクチンを接種した。会場は公園や図書館が集まるコミュニティーセンターで、副反応を警戒して接種後に休憩する場所には、広々とした体育館が用意されていた。多数のボランティアが受け付けや案内を担当。注射してくれたのは非番の救急救命士で、手際よく打つと「おめでとう」と声をかけてくれた。

 日本では接種後の休憩所の確保すら容易ではないと聞く。国土の大きい米国と比べるのは酷だが、米国は元々、危急の事態に動員できる資金や人員、場所といった社会的資源に大きな余力が残っていると感じる。それが、急速なワクチン普及を可能にした米国の「底力」の正体ではないか。

 もっとも、近頃は警戒心が薄れたのか、街中でマスクを着けている人がめっきり減った。(塩原永久)

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