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接種に世界「格差」 イスラエルは首相主導、チリは中国製過信…低迷の日本

 イスラエルのメディアによると、ネタニヤフ氏は昨年12月の接種開始に先立ち、ファイザーの経営トップと電話で17回会談。「世界のコロナ撲滅戦略に役立てる」と主張し、同社に接種後の効果を示すデータを提供するとしてワクチンを大量に確保した。

 ただ、個人情報保護の観点からデータ提供を問題視する意見が出たほか、先進国のワクチン囲い込みを加速するとの批判もあった。国連は1月、製薬会社と各国による直接取引の自制を呼びかけていた。

 当時のファイザー製ワクチン接種1回当たりの購入価格は、米国が19・5ドル(約2100円)、欧州連合(EU)が14・8ドルだったのに対し、イスラエルは23・5ドルだったとされる。

 また、ヨルダン川西岸やガザのパレスチナ自治区ではワクチン供給が進んでおらず、人権団体からはネタニヤフ政権を批判する声も上がっている。(カイロ 佐藤貴生)

■南米チリ 中国製ワクチンを過信、感染拡大

 3割近くの人が新型コロナウイルスのワクチン接種を終えた南米チリで、1日当たりの感染者数が過去最多水準で推移している。感染力の高いブラジル、英国型の変異株の流行と合わせ、有効性で見劣りする中国製ワクチンを過信して対策を緩めたことが原因との見方が出ている。

 チリでは昨年12月に外出制限が緩和され、今年1月に接種が始まった。英統計専門サイト「アワー・ワールド・イン・データ」によると、19日時点で2回接種を受けるなど完全に接種された率は29%で、米国や英国を上回っている。

 しかし、英米と異なり、チリの新規感染者数は2月下旬の1日当たり3千人台から急増。3月下旬には首都サンティアゴなどで事実上のロックダウン(都市封鎖)に踏み切ったが、今月9日に9千人を超えた。最近1週間も6千人台後半で高止まりが続いている。

 4月に入り、主に使用してきた中国の製薬大手、科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)製ワクチンの発症予防効果が54%に止まっていることがチリ大学の調査で判明。効果を高めるため、必要に応じて3回目の接種を行うことが検討されている。(ニューヨーク 平田雄介)

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