PR

ニュース 国際

【動画】マスク姿消えた英ロンドン 感染激減の裏にワクチン接種作戦

■EU離脱で迅速調達

 英オックスフォード大の研究者らが運営する「アワー・ワールド・イン・データ」によると、英国で少なくとも1回の接種を受けた割合は19日時点で48・7%と世界6位。60%を超えて3位のイスラエルより低いが、米国の39・6%や欧州連合(EU)の19・1%を大きく引き離した。

 英国の接種率が高い理由として、昨年1月末にEUを離脱した英国が独自にワクチンを調達・承認したことが挙げられる。

 ジョンソン政権は、価格よりも早期のワクチン調達を優先して製薬大手と交渉。EUより約4カ月早い同年7月にファイザーと契約した。EUは加盟国への配慮から低価格での調達を重視し出遅れた。

 英国の規制当局、英医薬品・医療製品規制庁(MHRA)はファイザーの承認手続きで、臨床試験(治験)の段階からデータの提供を受けて審査期間を大幅に短縮する異例の措置をとった。通常の承認手続きに近い手法をとった欧州医薬品庁(EMA)に比べ、承認を数週間早められた。

■民間人も接種に従事

 さらに、英政府はワクチン接種の会場や人員を充実させ、接種のスピードを上げた。サッカーのスタジアムや劇場などを活用して接種会場を拡充することで、全国民が自宅から10マイル(約16キロメートル)以内で接種できるようにし、昨年11月から医療資格のないボランティアを募集し、注射させている。

 「注射ボランティア」への参加は、18~69歳で大学進学に必要な学業修了認定や犯罪歴がないことなどが条件。約10時間のオンライン学習で応急処置の方法やワクチンの特徴を学び、模擬注射などの実技研修を

終えて合格となる。すでに約3万人のボランティアが育成された。

 10人以上に接種した牧師ジョン・ワトソンさん(51)は「医療従事者だけで膨大な人数に接種するのは大変だ。加速するには、医療経験のない市民の手も借りる必要がある」と語った。

関連トピックス

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ