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【ロンドンの甃】真実を追う被害者たち

ブリュッセルのEU主要機関が集まる地区で、中国政府の弾圧に抗議する在欧ウイグル族=2018年7月(共同)
ブリュッセルのEU主要機関が集まる地区で、中国政府の弾圧に抗議する在欧ウイグル族=2018年7月(共同)

 先月、中国の新疆ウイグル自治区で拘束された2人の女性を取材した。1人目のウイグル人女性は自治区の収容所で性的暴行を受けたと語り、2人目の少数民族カザフ族の女性は収容者に中国語を教えることを強いられたと告白した。

 収容された時期や境遇は異なるが、2人の証言には複数の共通点があった。

 例えば、2人が収容所で提供された食事。薄い野菜スープやおかゆ、饅頭(まんじゅう)など同じメニューだった。体に異変が起きる薬の服用と注射を強制された体験や収容所内で性的暴行が横行していた実態についても、2人の証言はほぼ一致した。

 2人の証言は他の元収容者の証言とも内容が重なることなどから、知人でウイグル問題を担当する英メディアの男性記者は「信憑性が非常に高い」とみている。中国側は2人の発言内容を否定しているが、男性は「世界の報道機関が多くの元収容者を地道に取材し、真実であることを証明しつつある」と語った。

 元収容者たちも自らの体験を裏付ける「証拠」を押さえたいと願う。取材したウイグル人女性は「国連が自治区を調査するときは同行したい。真実の証明のためなら死も恐れない」と訴えた。毅然(きぜん)と語る女性の姿を目にし、収容所の実態を突き止めるため、今後も多くの証言を集めたいと思った。(板東和正)

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