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露プーチン氏「敵対者は後悔」 欧米を牽制 年次教書演説で

21日、モスクワで年次報告演説を行うロシアのプーチン大統領(タス=共同)
21日、モスクワで年次報告演説を行うロシアのプーチン大統領(タス=共同)

 【モスクワ=小野田雄一】ロシアのプーチン大統領は21日、上下両院議員や地方知事に内政や外交の方針を示す年次教書演説を行い、「ロシアの安全保障上の根本的利益を脅かそうとする者は、自身の行為で過去にない後悔を味わうだろう」と述べた。ロシアによる人権侵害やウクライナ国境付近での軍備増強を非難しているバイデン米政権や欧州連合(EU)を牽制(けんせい)した発言だ。

 プーチン氏は他国の名指しを避けつつも欧米を念頭に、関係を絶つようなことは望まないものの、「誰かがロシアの善意を弱さだと解釈し、自ら(関係を保つ)橋を燃やそうとした場合、ロシアの返答が非対称的で苛烈なものだと知ることになる。誰もが『一線』を越えないことを望む」と語った。

 内政に関しては、新型コロナウイルス禍で国民生活が悪化していることを背景に、子育て世帯への支援拡充や労働市場の回復に取り組み、経済を活性化させる方針を示した。

 プーチン氏の支持率は現在、経済低迷などで過去最低水準まで低下。9月に予定される下院選では政権与党「統一ロシア」の苦戦も予想されており、プーチン氏は内政重視の姿勢を示して自身や与党の求心力を回復し、政権基盤の弱体化を防ぐ思惑とみられる。

 一方、同日には、収監中で体調が悪化している反体制派指導者、ナワリヌイ氏の釈放を求めるデモがロシアの各都市で行われた。

 露人権監視団体「OVDインフォ」によると、21日午後5時半(日本時間午後11時半)時点で、露中部ノボクズネツクやシベリアのケメロボでそれぞれ約30人が拘束されるなどし、全体の拘束者数は182人に上った。

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