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バイデン米大統領、アフガン駐留米軍を9月11日までに撤収へ

バイデン米大統領=12日、ホワイトハウス(ロイター)
バイデン米大統領=12日、ホワイトハウス(ロイター)

 【ワシントン=黒瀬悦成】バイデン米政権高官は13日、バイデン大統領が米中枢同時テロから20年となる9月11日までにアフガニスタン駐留米軍の撤収を完了させると発表した。バイデン大統領が14日、ホワイトハウスで正式に表明する。20年間近くにわたったアフガンでの米軍の「テロとの戦い」が正式に終結する一方、イスラム原理主義勢力タリバンがアフガン政府に対する攻勢を活発化させ、情勢が一気に不安定化する恐れもある。

 アフガン駐留米軍の撤収をめぐっては、トランプ前政権とイスラム原理主義勢力タリバンが昨年2月に締結した和平合意で今年5月1日を撤収期限に定めていた。米政権高官によると、米軍は5月1日よりも前に撤収に着手し、9月までに終わらせるとしている。

 また、北大西洋条約機構(NATO)加盟国の国際部隊も米軍に合わせて撤収を進める。カブールの米大使館を警護する米軍要員は残留するという。

 米政権高官は、米軍駐留の目的は「アフガンが再び対米テロの拠点と化すのを阻止することだった」と指摘し、「アフガンでの脅威は、今や米軍が現地に存在しなくても統御できるようになった」と強調した。

 また、「アフガンの問題について軍事的な解決策はない」とも語り、今後はアフガン政府とタリバンとの和平プロセスの進展を支援していくと説明した。

 国防総省によると、現在の駐留米軍の規模は、過去最小となる約2500人まで縮小している。

 一方、タリバンの広報担当者は14日(現地時間)、ツイッターで「外国部隊がわが国から完全撤退するまで、アフガンに関し決定を下すいかなる会議にも参加しない」と表明し、米軍撤収が期限後にずれ込んだことに反発姿勢を示した。

 トルコ政府は同日(同)、今月24日~5月4日にイスタンブールで近隣約20カ国や国連によるアフガン和平の国際会合を開催すると発表したが、当事者のタリバンが出席しない見通しとなったことで、和平プロセスの行方が危ぶまれる事態となりつつある。

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