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ロシア、核協議でイランの立場支持 米も間接協議は継続

13日、テヘランで会談するイランのザリフ外相(左から2人目)とロシアのラブロフ外相(右から2人目)(タス=共同)
13日、テヘランで会談するイランのザリフ外相(左から2人目)とロシアのラブロフ外相(右から2人目)(タス=共同)

 【カイロ=佐藤貴生、ワシントン=大内清】ロシアのラブロフ外相は13日、イランの首都テヘランを訪れ同国のザリフ外相と会談した。ラブロフ氏は「イラン核合意の維持は可能だ」と述べ、イランとの協力を継続する意向を表明した。11日にはイラン中部ナタンズの核施設でイスラエルによるとみられるサイバー攻撃で電気系統の異常が発生したが、ラブロフ氏は核合意の立て直しに向け、ウィーンで今月上旬に始まった米イランの間接協議を支持する姿勢を示した形だ。

 イランのメディアによると、ラブロフ氏は会談後、核合意を軌道に戻すには、米国が科した対イラン経済制裁を解除するのが先だと述べ、イラン側の主張を支持した。バイデン米政権は制裁解除に先立ちイランが核合意からの逸脱行為を停止するよう求めている。

 ザリフ氏は、イランが核施設を攻撃したと断定したイスラエルが「とても分が悪い賭けを行った」とし、協議でのイランの立場は強固になるとの考えを示した。また、機器の損失を受け、ナタンズの施設には近くウラン濃縮を加速させうる改良型の遠心分離機が導入されるとした。高濃縮ウランは核兵器転用が可能。

 ウィーンでの米イランの間接協議では、仲介役の欧州連合(EU)が「建設的だった」と評価し、核合意当事国は今週以降も協議を継続することを確認。イランの核保有を警戒して制裁継続を求めるイスラエルが、協議の進展を妨げるためイランの核施設を攻撃したとの見方が出ている。

 米政権は同盟国のイスラエルの理解を得つつ核合意の修復を進めたい立場だが、協議プロセスに新たな不確定要素が加わった。

 サキ米大統領報道官は12日、イラン核施設のトラブルについて「いかなる形でも米国は関与していない」と述べた。また、イランが「(米国などとの協議への)参加を取りやめるなどの動きはみられていない」と強調し、間接協議の再開と進展に期待を示した。

 核施設への攻撃を受け、イランがイスラエルに報復すると言明したことで、イランが難しい立場に置かれたとの見方もある。米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は、イランとして攻撃を見過ごせず、報復を強いられる半面、報復は欧米との対話を妨げない範囲に限定せざるを得ないという「極めて微妙なバランス」を同国が迫られているとする識者の見方を伝えた。

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