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キルギスで国民投票、大統領制に移行へ

 【モスクワ=小野田雄一】昨年秋に政変が起きた中央アジアの旧ソ連構成国、キルギスで11日、現行の議会共和制を大統領制に移行させる憲法改正の賛否を問う国民投票が行われ、賛成多数で改憲が承認された。イタル・タス通信が伝えた。

 改憲は、政変で実権を握り、今年1月に行われた前倒し大統領選で勝利したジャパロフ大統領らが、同国で伝統的に続いてきた南北の地域対立の解消などを名目に主導。野党勢力は、大統領制移行による権威主義体制化や腐敗の拡大などへの懸念を訴えてきたが、支持は広がらなかった。

 改正憲法は、閣僚の任命権を議会から大統領に移すなど大統領権限を大幅に拡大する内容。同時に、国会議員の定数も現在の120人から90人に削減する。

 タス通信が伝えた暫定開票結果によると、国民投票に参加した有権者の約80%が改憲に賛成票を投じた。投票率は35・9%だった。

 同国では昨年10月に行われた議会選で、中央選管がジェエンベコフ大統領(当時)に近い与党側の圧勝を発表。選挙不正を主張する野党勢力が政府庁舎を占拠するなど政変に発展した。ジェエンベコフ氏は辞任を表明し、野党勢力の有力者だったジャパロフ氏が実権を掌握した。

 キルギスは1991年に旧ソ連から独立。国内政治は不安定な状態が続き、過去にも政変で大統領経験者2人が亡命した。政治制度も大統領制や議会共和制など変更を繰り返している。

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