米、対ミャンマー追加制裁 軍政資金源の宝石会社
バイデン米政権は8日、ミャンマー国軍のクーデターに対する抗議デモへの弾圧に絡み、ミャンマーの国営宝石会社を米独自制裁の対象に追加したと発表した。米財務省によると、宝石産業は軍政の重要な資金源になっている。
ブリンケン国務長官は声明で「国軍が暴力を停止し、不当に拘束された人々を解放し、民主主義を回復させるまで、資金源に圧力をかけ続ける」と強調した。
財務省によると、米国内の資産が凍結されるほか、米国人との取引などもできなくなる。この会社は翡翠(ひすい)などの採掘、販売など宝石関連の事業に幅広く携わっている。
バイデン政権はこれまでに国軍関係者や国軍とつながりのある企業を制裁対象に指定。ミャンマー政府への援助見合わせも発表している。(共同)