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ペルー大統領選は混戦に 11日投票、ケイコ氏ら出馬で汚職争点

ペルーの首都リマ郊外でケイコ氏の写真が載ったカレンダーを掲げる支持者の女性=3月(AP=共同)
ペルーの首都リマ郊外でケイコ氏の写真が載ったカレンダーを掲げる支持者の女性=3月(AP=共同)

 【ニューヨーク=平田雄介】南米ペルーの大統領選が11日に投開票される。汚職疑惑で昨年11月にビスカラ元大統領が失脚した後、新型コロナウイルスのワクチンを政治家や公務員らが優先接種していたことが今年2月に発覚しており、汚職追放などが争点。約20人が乱立する本命不在の混戦で、日系2世のフジモリ元大統領の長女、ケイコ氏も主要候補の一人だ。

 ペルーでは、ビスカラ氏の前任のクチンスキ元大統領も汚職疑惑で罷免寸前の2018年3月に辞任。クチンスキ氏を含めたウマラ氏、ガルシア氏、トレド氏の連続4代の大統領経験者が汚職捜査で拘束されたり訴追されたりし、政治の混乱が続いている。

 今年2月には在任当時のビスカラ氏や閣僚、公務員ら487人が国民に先駆けて中国医薬集団(シノファーム)製のワクチンを接種していたことが発覚。当時のマセッティ保健相とアステテ外相が辞任した。調査会社イプソス・ペルーによると、汚職問題を争点に挙げる有権者は40%に上る。

 立候補しているのはケイコ氏のほか、元大学教授のジョニー・レスカノ氏、経済学者のエルナンド・デ・ソト氏、国会議員のベロニカ・メンドーサ氏ら。ロイター通信によると、1回目の投票で当選するには50%の得票率が必要だが、各種世論調査の支持率で飛びぬけた候補者はおらず、上位2人による決選投票が6月に実施される見通しだ。

 ケイコ氏はペルー政界で存在感の大きいフジモリ氏の後継者として11年と16年の大統領選でも決選投票に進んだ。しかし、今年1月の地元メディアのインタビューで、自らが当選した場合に在任中の人権侵害で収監されているフジモリ氏を恩赦する意向を表明。3月には、検察当局に汚職に絡むマネーロンダリング(資金洗浄)などの罪で起訴されており、イメージの悪化が伝えられる。

 新型コロナ感染は3月中旬から再び拡大する傾向にある。今月5日には主要候補の一人で、サッカー元ペルー代表のゴールキーパー、ジョージ・フォーサイス氏が感染を公表した。英BBC放送によると立候補者の感染は4人目。

 ペルーでは18~70歳の有権者の投票が義務づけられており、違反すれば罰金を科される場合がある。選挙管理当局は感染拡大を防ぐため、投票所を通常の2・4倍にあたる1万2千カ所に増やすなど対策をとる。

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