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台湾、交通部長が辞意 列車脱線「死者50人」

台湾東部・花蓮県で起きた特急列車事故現場で4日、ディーゼル車(右)とショベルカーを使ってトンネル内から壊れた車両の撤去を進める作業員ら(中央通信社=共同)
台湾東部・花蓮県で起きた特急列車事故現場で4日、ディーゼル車(右)とショベルカーを使ってトンネル内から壊れた車両の撤去を進める作業員ら(中央通信社=共同)

 【台北=矢板明夫】台湾東部、花蓮県で2日に発生した列車脱線事故を受け、林佳竜交通部長(国土交通相に相当)が4日までに、蘇貞昌行政院長(首相)に口頭で辞意を伝えた。蘇氏は「今は事故の対応を優先すべきだ」と応じ、回答を留保した。2018年10月には今回の事故と同じ路線で18人が死亡する脱線事故が起きており、鉄道を運営する台湾鉄路管理局(台鉄)の管理体制の甘さを批判する声が高まっている。

 台湾メディアによると、林氏は3日、電話で蘇氏に辞意を表明したが、「いまは復旧の途上であり、この問題を議論するタイミングではない」と言われたという。与党、民主進歩党秘書長や台中市長などを歴任した林氏は、次期総統候補の一人にも数えられる有力政治家で、その進退は今後の政局に影響を与える可能性もある。野党、中国国民党は、台鉄を監督する立場の林氏の責任を追及する構えを見せている。

 検察当局は、事故の原因とされる工事車両の線路落下をめぐり、工事現場責任者の男性を拘束したが、花蓮の裁判所は4日までに50万台湾元(約190万円)で保釈を認めた。この決定に関し、インターネットには「金額が少なすぎる」「司法当局は事の重大性をわかっていない」といった批判が寄せられた。

 交通部は4日、脱線事故の死者は50人、負傷者は202人と発表した。台湾メディアは遺体をDNA鑑定した結果、死者数が48人に下方修正される可能性もあると伝えている。

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