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中国、ミャンマー問題でASEAN接近 米欧の「干渉」排除に道筋

 シンガポールのバラクリシュナン外相は1日、王氏との会談を受け、記者団に「緊張の緩和、暴力の停止などわれわれの願いは中国と共有されている。内政不干渉の原則を尊重すべきであることにも同意した」とコメントした。中国と歩調を合わせる姿勢を鮮明にした形だ。

 ASEANはミャンマー情勢をめぐり、3月2日に特別外相会議を開催したが、踏み込んだ対応は打ち出せなかった。シンガポールやインドネシアが弾圧を重く見て国軍批判を強めても、タイやカンボジアが「内政問題だ」と静観する姿勢を崩さないためだ。

 現在、インドネシアのジョコ大統領が提唱してミャンマー問題を協議する首脳会議開催に向けた調整が進んでおり、月内にも開催される見通しだ。実現すれば、国軍への一定の圧力にはなるが、どこまで実効性を伴うかは未知数だ。

 ASEANは混乱を深めたくないとの思惑から、ミャンマー制裁には否定的だ。制裁を次々と発動して強硬姿勢を鮮明にする米国より、国軍に一定の配慮を示す中国の方が協力を求めやすい相手だといえる。

 中国への過度の接近には、南シナ海問題で中国と対立する加盟国を中心に警戒論がある。ただ、ASEANとして国軍に対して打つ手が乏しい以上、「やむを得ない」(シンガポール外交筋)との見方が強い。

 中国はASEAN各国との関係を強化するため、新型コロナウイルスワクチンを交渉の「カード」として使っている。王氏は、マレーシアやインドネシアとの会談で「ワクチン協力の深化」を相次ぎ表明。経済面でも、地域的な包括的経済連携(RCEP)の早期発効などで協力する姿勢を強調している。

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