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「恥辱の日」国際社会の批判相次ぐ ミャンマー国軍は無視

28日、治安部隊に銃撃され死亡した13歳の少年の葬儀に参列する遺族=ミャンマー・ヤンゴン(ゲッティ=共同)
28日、治安部隊に銃撃され死亡した13歳の少年の葬儀に参列する遺族=ミャンマー・ヤンゴン(ゲッティ=共同)

 ミャンマー国軍の武力行使によって国軍記念日の27日に市民114人が殺害されたことを受け、国際社会から一斉に非難の声が上がった。ただ、国軍は批判を事実上無視し、弾圧をやめる様子はない。中国やロシアなど国軍批判を控える国は多く、一枚岩には程遠い国際社会の対応にミャンマー人からはいらだちの声が上がっている。

 バイデン米大統領は28日、市民に多くの死者が出たことについて、「本当に許しがたい事態だ。多数の人々が不必要に殺害されている」と述べ、国軍を強く非難。米政府として国軍に追加制裁を科す準備を進めていることを明らかにした。既にバイデン政権は25日、国軍系企業2社に対して制裁を発動している。

 国連のグテレス事務総長は27日の声明で国際社会に「一致して断固とした対応」を取るよう呼びかけた。欧州連合(EU)のボレル外交安全保障上級代表も声明で国軍は27日を「恐怖と恥辱の日にした」と非難した。

 ただ、国軍は国外からの批判を「内政干渉だ」(報道官)と一蹴する姿勢を崩していない。27日の国軍記念日の式典には、国軍に融和的な中国やロシアをはじめ、インドやタイ、バングラデシュ、ベトナムといった近隣国など計8カ国が代表を派遣。ミャンマー政治評論家は「式典参加者は例年より減ったが、国軍は決して世界で孤立していないことが浮き彫りとなった」と分析する。

 国軍は、国内で多くの犠牲者が出たにもかかわらず、式典後に軍高官が参加したパーティーを開催。その様子の写真が会員制交流サイト(SNS)で共有され、反発が広がっている。

 タイで27日夜に開かれたミスコンテスト「ミス・グランド・インターナショナル」決勝にミャンマー代表として出場した大学生、ハン・レイさん(22)は、ステージ上でミャンマー市民の声を代弁。「どうかミャンマーを助けてほしい」と涙ながらに訴え、国際社会が団結して国軍への圧力を強化するよう求めた。(ワシントン=黒瀬悦成、ニューヨーク=上塚真由、シンガポール=森浩)

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