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中国へ決然とした姿勢、されど「甘さ」もにじむ…バイデン大統領、初会見

25日、米ホワイトハウスで開かれた就任後初の記者会見で話すバイデン大統領(AP)
25日、米ホワイトハウスで開かれた就任後初の記者会見で話すバイデン大統領(AP)

 【ワシントン=黒瀬悦成】バイデン米大統領は、25日に行った就任後初の公式記者会見で、中国に対して決然とした姿勢を打ち出すことに努めた。バイデン氏は一方で、中国の立場に部分的に理解を示すような発言をするなど、「甘さ」もうかがわせた。

 バイデン氏は自身が副大統領だった時代、当時は国家副主席だった中国の習近平国家主席と「各国のどの元首よりも長い時間を過ごした」と述べ、両者の間で個人的関係が確立しているとの見方を示した。

 2月10日の習氏との電話会談も「2時間におよび、米中双方の専門家を驚かせた」と明らかにした。

 その中でバイデン氏は、米国としては自由や人権を重視する立場から「中国の人権蹂躙(じゅうりん)に声を上げ続ける」と明確に伝えたとし、「習氏は(私の言ったことを)理解した。その点は敬服する」と語った。

 ただ、バイデン氏に求められてるのは、習氏に米国の立場を理解させるにとどまらず、実際に態度変更に向かわせることだ。

 バイデン氏はまた、「世界を率いる最も裕福で最強の国になる」とする中国の国家目標を阻止する決意を表明する一方で、「中国が目標を持つこと自体は批判しない」と述べた。

 だが、この発言は、中国が世界最強の国を目指す中で起こしている行動こそが国際社会との軋轢(あつれき)を生んでいるとの視点を欠くと批判されても仕方がない。

 バイデン氏は「中国と敵対することは求めていない」とも発言したが、ブリンケン国務長官が3月3日の外交演説で「中国とは競争的であるべきときは競争的に、可能な場合は協力的に、敵対性が必須である場合には敵対的になる」と表明したのと比べると、態度を後退させたかのような印象を与える。

 バイデン氏は同時に、民主主義体制の同盟・パートナー諸国を糾合し、ウイグルや香港、南シナ海や台湾の問題に関して国際的取り決めを破り続ける中国に「責任を取らせる」と何度も強調した。

 18、19日の米中外交トップによるアラスカ州アンカレジでの直接会談では、中国の楊潔●(=簾の广を厂に、兼を虎に)(よう・けつち)共産党政治局員らが米政権の弱みを見つけ出そうと冒頭から攻撃的に挑んできた。今後も米中の外交舞台では同様の展開が予想される。

 「力の外交」を信奉する中国に立ち向かう「バイデン外交」は、早くも正念場を迎えようとしている。

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