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米、北の「挑発行為」許容せず 国際的圧力網の再構築急ぐ

北朝鮮の国旗(ロイター)
北朝鮮の国旗(ロイター)

 【ワシントン=黒瀬悦成】北朝鮮がバイデン米政権発足後初となる弾道ミサイル発射に踏み切ったことで、北朝鮮の非核化を目標に掲げる米政権は金正恩(キム・ジョンウン)体制から早くも挑戦状を突きつけられた。バイデン大統領は北朝鮮との非核化協議の実現に向け、日韓などとともに北朝鮮に対する国際的な圧力網の再構築を早期に進めたい考えだ。

 米ホワイトハウス・国家安全保障会議(NSC)は24日、北朝鮮のミサイル発射に関し「北朝鮮の違法な兵器計画が近隣諸国や国際社会を脅かしていることを鮮明にするものだ」とする声明を発表し、日韓など地域の同盟諸国と緊密に連携していく考えを示した。

 米北方軍および北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)のバンヘルク司令官は16日の上院公聴会で、北朝鮮が近い将来、核実験や大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射を再開する恐れがあるとの見方を示すなど、米国内では北朝鮮による挑発行為への懸念が強まっていた。

 米高官によると、バイデン政権の北朝鮮政策は近く策定作業が完了する見通しとされる。今回のミサイル発射は北朝鮮への対処方針を最終確定させていない米政権を揺さぶる狙いが明白であるため、バイデン政権は北朝鮮のペースに乗せられないよう、その出方を慎重に見極める考えだ。

 一方で、国連安全保障理事会は北朝鮮による弾道ミサイル発射を禁止する決議を採択している。

 北朝鮮はトランプ前政権の末期、非核化協議の停滞を受けて短距離弾道ミサイルを相次ぎ発射したが、トランプ前大統領は北朝鮮との対話機運を維持したい思惑から、長距離ミサイルでなければ容認する立場を表明していた。

 これに対しバイデン政権高官は、国連安保理決議違反となる弾道ミサイルの発射であれば「挑発行為」として問題視する構えを示す。今回のミサイル発射は、米政権がどこまでの行動であれば容認するかを瀬踏みする意図が透けて見えることから、北朝鮮に対する警告の意味を込め、早々に厳しい措置をとる可能性も指摘されている。

 バイデン政権は当面、挑発行為のエスカレートを容認しない立場を打ち出しつつ、朝鮮半島の完全非核化を目指す立場から北朝鮮に対して実務者協議に応じるよう働きかけを続けていく方針だ。

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