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ブリンケン米国務長官 中国の脅威に向けた欧米などの結束呼びかけ

ブリンケン米国務長官=24日、ブリュッセル(ロイター)
ブリンケン米国務長官=24日、ブリュッセル(ロイター)

 【ロンドン=板東和正】ブリンケン米国務長官は24日、北大西洋条約機構(NATO)本部で演説し、「中国の強圧的な行動がわれわれの集団的安全保障と繁栄を脅かし、同盟国と共有する国際システムの規則や価値観を損なおうとしている」と述べた。中国の脅威が世界に拡大しているとの認識を示し、欧州などの同盟国が結束して対処する必要性を強調した。

 ブリンケン氏は演説で、南シナ海の軍事拠点化などを例にあげ「中国の軍事的野望は拡大している」との見解を示した。

 中国がテクノロジーを駆使して軍事力を近代化させているとし、「かつては地球の裏側にあるように見えた課題は、もはや遠いものではなくなった」と主張。脅威はインド太平洋地域にとどまらず、地理的に遠い欧州などにも広がっているとの危機感を示した。

 ブリンケン氏は「われわれは同盟関係やそれを支える価値観を再び重視しなければならない」と強調。中国の脅威などに対抗するため、トランプ米前政権時代に揺らいだ米欧の結束を強化する姿勢を示した。

 新疆(しんきょう)ウイグル自治区でのイスラム教徒少数民族への人権侵害をめぐり、中国が欧州連合(EU)の制裁に対抗して発表した報復制裁に屈しないよう欧州に呼びかけた。「私たちが厳然とした態度で一致団結しなければ、『いじめ行為が有効だ』とのメッセージを送る恐れがある」と強調した。

 ただ、ブリンケン氏は米国は欧州に対し、米国と中国のどちらを取るか「選択を迫ることはしない」とも述べた。気候変動などの課題に関して、欧州各国が必要に応じて中国と協力することは認めた。

 一方、ロシアについては核戦力の近代化や反体制派指導者ナワリヌイ氏の毒殺未遂事件などを挙げ、「新たな軍事力と戦略を開発して、米国の同盟関係に挑戦し、集団的安全保障を確保するルールに基づく秩序を弱体化させている」との見方を示した。

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