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【赤の広場で】リーダーの“資質”

プーチン露大統領=23日、モスクワ(AP)
プーチン露大統領=23日、モスクワ(AP)

 「米国は核兵器を使用した世界で唯一の国だ。ましてや非核保有国の日本に。そこに軍事的意味は一切なかった」。ロシアのプーチン大統領が18日、併合7年を迎えたウクライナ南部クリミア半島の住民代表らとのビデオ会合で発言した内容だ。発言を聞き、「ではロシアはどうなのだ」と思わずにはいられなかった。

 プーチン氏は米国が先住民を虐殺して成立した国であり、黒人差別もそれと同根であるとも指摘した。要するに、米国にはクリミア併合や人権問題でロシアを批判する資格はないと言いたいのだろう。この前日にはバイデン米大統領がプーチン氏は“人殺し”とする考えを述べ、プーチン氏には怒りもあったはずだ。

 ただ、プーチン氏の発言には違和感を禁じ得ない。中立条約を破り、日本の降伏後にソ連が行った北方領土侵攻はどうなのか-との疑問が浮かぶ。プーチン氏は「ソ連参戦が日本降伏に重要な役割を果たした」と正当化するが、実態は領土的野心に基づく火事場泥棒だった。

 多くの人は他人を批判する前に自分を振り返るのではなかろうか。しかしプーチン氏に限らず、少なからぬ世界の指導者はその点で厚顔無恥にみえる。最近は「それがリーダーになるための必須の資質なのかもしれない」と思っている。(小野田雄一)

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