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「反文在寅」候補を一本化 ソウル市長選、与党に逆風

23日、ソウル市内で記者会見する保守系最大野党「国民の力」の呉世勲・元ソウル市長(共同)
23日、ソウル市内で記者会見する保守系最大野党「国民の力」の呉世勲・元ソウル市長(共同)

 【ソウル=桜井紀雄】韓国で4月7日投開票のソウル市長選で、野党陣営は23日、有力候補2人を一本化し、保守系最大野党「国民の力」の呉世勲(オ・セフン)元ソウル市長を擁立することを決めた。市長選は来春の大統領選の前哨戦に位置づけられているが、文在寅(ムン・ジェイン)政権は不動産政策に絡む不祥事で逆風にさらされており、革新系与党は一層守勢に追い込まれそうだ。

 呉氏と中道野党「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)代表は「反文政権」を掲げ、19日の候補届け出までの一本化を目指してきた。だが、候補の選出方法などで折り合わず、一本化がずれ込んだ。結局、市民を対象に市長へのふさわしさや競争力を問う世論調査を実施し、呉氏への支持が安氏を上回った。

 呉氏は「政権交代の道を開けとの市民の命に従う」と強調。安氏は「市民の選択を受け入れ、野党の勝利に向けて懸命に支援する」と述べた。与党は女性の朴映宣(パク・ヨンソン)前中小ベンチャー企業相を候補に選出しており、事実上の一騎打ちとなる。

 一本化では当初、安氏が優位とみられてきた。国民の力は収賄事件で実刑が確定した朴槿恵(パク・クネ)前大統領のイメージがつきまとうが、安氏なら無党派層の票も取り込めるからだ。だが、“敵失”で風向きが変わった。

 政府傘下の韓国土地住宅公社職員らによる不動産の不正投機疑惑が拡大。首都圏の不動産価格急騰で高まっていた市民の不満が文政権批判に向かい、与党の支持率も文政権発足後最低を記録した。このため、「国民の力候補でも勝てる」と踏んだ保守層の多くが呉氏支持に回ったとみられる。

 呉氏は2011年に学校給食無償化の是非を問う住民投票が無効となった責任を取って辞任した経緯がある。与党陣営は「失敗した市長」だとネガティブキャンペーンを展開している。

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