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アフガン訪問の米国防長官、5月までの撤収明言せず「暴力の水準なお高い」

21日、アフガニスタン・カブールを訪問し、ガニ大統領(中央)と会談するオースティン米国防長官ら(アフガン大統領府提供、ロイター)
21日、アフガニスタン・カブールを訪問し、ガニ大統領(中央)と会談するオースティン米国防長官ら(アフガン大統領府提供、ロイター)

 【ワシントン=黒瀬悦成】オースティン米国防長官は21日、アフガニスタンの首都カブールを予告なしに訪問し、ガニ大統領と初めて直接会談した。国防総省によると、オースティン氏はカブールで同行記者団に対し、米国とイスラム原理主義勢力タリバンとの和平合意に基づくアフガン駐留米軍の撤収期限が5月1日に迫っている問題で、「現地での暴力が依然として高水準にとどまっている」と述べ、治安改善が撤収の前提であるとの考えを改めて示した。

 オースティン氏は、タリバンが合意を履行し、米軍撤収に必要な条件を満たしているかどうかについては「検証中だ」として言及を避け、暴力が低減すれば「真に実りある外交的取り組みの条件が整うだろう」とするにとどめた。

 撤収時期については「私のボス(バイデン大統領)が決めることだ」とした上で「私たちが目指すのは責任ある形での紛争終結だ」と語り、性急な撤収はしないとの立場を強調した。

 トランプ前政権下の昨年2月に結ばれたタリバンとの和平合意は、タリバンが「暴力の停止」「国際テロ組織との関係断絶」などの条件を履行すれば、米軍および北大西洋条約機構(NATO)加盟国の軍部隊が14カ月以内に完全撤収することをうたっている。

 ただ、バイデン氏は17日放送のABCテレビとのインタビューで、駐留米軍の期限内撤収について「厳しい」と述べ、撤収延期の可能性を強く示唆した。これに対しタリバンは、撤収の約束が守られなければ米国が責任をとることになると警告しており、戦闘激化の恐れも出ている。

 バイデン政権は、今回の訪問を受けた現地情勢の分析を踏まえ、23、24日にブリュッセルで開かれるNATO外相理事会で撤収問題を詰める考えだ。

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