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中国製ワクチン接種者にビザ申請で便宜 優遇テコに普及図る目的か

セルビアの首都ベオグラードの空港に到着した中国製ワクチン=16日(新華社=共同)
セルビアの首都ベオグラードの空港に到着した中国製ワクチン=16日(新華社=共同)

 【北京=三塚聖平】在日中国大使館は16日までに、中国製の新型コロナウイルスワクチンの接種者を対象に、中国渡航に必要な査証(ビザ)の申請で便宜を図ると表明した。「人的往来の秩序立った回復」のための措置だと説明するが、中国製ワクチンを普及させる思惑も指摘されている。

 同大使館によると、中国製ワクチンの接種証明書があれば、中国に赴任する企業関係者や帯同家族らのビザ申請時に必要な書類の一部が省略される。ただ中国製ワクチンを接種していない人でも従来の手続きでビザ申請はできるという。同措置は15日から始まった。

 日本では中国製ワクチンが認可されていないため対象者は限られるが、中国メディアによると、同様の措置はパキスタンやフィリピン、タイなどの中国大使館も実施を表明している。

 中国は、自国製ワクチンの利用を世界各国で広げている。今月11日には、東京五輪参加者へのワクチン提供を中国が国際オリンピック委員会(IOC)に申し出たことも判明している。

 中国外務省の趙立堅報道官は16日、ビザ申請における優遇措置をテコに、中国が自国製ワクチンの承認を各国で進めようとしているとの見方に対しては、「全く無関係だ」と否定した。

 中国の動向をウオッチする北京の日本人専門家は、核保有国がその抑止力を友好国に及ぼす「核の傘」を引き合いに出し、「中国は『ワクチンの傘』を広げ、国際的な影響圏を拡大させようとしているのではないか」と分析している。

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