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英政府が核兵器の増強策を発表見通し 英メディア報道

記者会見するジョンソン英首相=2020年12月24日、ロンドン(ゲッティ=共同)
記者会見するジョンソン英首相=2020年12月24日、ロンドン(ゲッティ=共同)

 【ロンドン=板東和正】複数の英メディアは13日、英政府が核兵器の増強策を近く発表する見通しだと報じた。東西冷戦終結以降、保有する核弾頭の数を初めて増やす方針という。核戦力を増強する中国に対する脅威の高まりに対応するのが狙いとみられる。冷戦終結後の世界を形成してきた核軍縮の動きに影響を与える可能性があり、議論を呼びそうだ。

 ジョンソン英政権は16日に外交・防衛戦略を見直す政策を発表する予定。英紙テレグラフなどによると、政権はこの中で、現在約180発とみられる核弾頭の数を引き上げるよう宣言する方針という。

 英メディアによると、英国の核弾頭保有数は1970年代に500発ほどに増えた。しかし、英政府は冷戦終結を経て、2015年に、保有数を20年代半ばまでに180発以下に減らす方針を示していた。

 テレグラフなどによると、英国では潜水艦発射型戦略核ミサイル「トライデント」に核弾頭が搭載されているが、政府は既存の老朽化した核弾頭を交換するほか、核を搭載する現在の潜水艦に替わる新たな原潜4隻を建造する方針。テレグラフの記者は自身のツイッターで、核戦力を増強する中国への脅威が背景にあると指摘した。

 一方、英王立防衛安全保障研究所(RUSI)のマシュー・ハリーズ上級研究員(核政策)は同紙に「(核弾頭が増強されれば)冷戦終結以来の着実な軍縮の進展を大きく覆すことになる」との見解を示した。

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