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バイデン氏、演説でコロナ対策「順調」アピール

12日、日豪印首脳とのオンライン会議で発言するバイデン米大統領(左)=ロイター
12日、日豪印首脳とのオンライン会議で発言するバイデン米大統領(左)=ロイター

 【ワシントン=住井亨介】バイデン米大統領が11日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う昨年の国家非常事態宣言から1年を迎えるのを前に国民向けに演説した。ワクチン接種の進捗など新型コロナ対策で順調な成果が出ていることを踏まえ、「暗闇の中に光」(バイデン氏)が見え始めていることを国民にアピールするとともに、各地で広がる規制緩和の動きを牽制(けんせい)する狙いがあった。

 バイデン氏は1月20日の就任から100日で1億回分のワクチン接種を目標に掲げている。米疾病対策センター(CDC)によると、11日までに少なくとも1回ワクチンを接種した人は6400万人超で全人口の19・3%となっており、目標の達成はほぼ確実とみられている。

 バイデン氏は就任翌日に新型コロナ対策として新たな国家戦略を公表し、「米国民の信頼を取り戻すこと」を第一に掲げた。トランプ前大統領は在任中、非科学的な治療法に言及するなどして専門家を困惑させ、二転三転する政策で国民の信頼を失ったためだ。

 11日に発表された米公共ラジオ(NPR)と公共放送(PBS)の合同世論調査によると、バイデン氏の新型コロナ対策を支持する人は62%に上っており、同氏の自信の裏付けになっているとみられる。

 ワクチンの普及にともない、最近の新規感染者数(1日当たり、7日間平均)は6万人前後と、1月中旬の4分の1程度に減少している。これを受け、商業施設の再開やマスク着用義務の解除などに踏み切る州が続出し、バイデン氏就任から100日間はマスクを着用するよう呼びかける連邦政府との間で溝ができ始めている。

 バイデン氏は演説で、独立記念日の7月4日までに社会生活の正常化を目指すと述べる一方、マスク着用や手洗い励行といった対策を改めて国民に呼びかけた。

 政権が懸念しているのは、ここにきて新規感染者数の減少ペースが鈍化し、「高止まり状態」(CDCのワレンスキー所長)が続いていることだ。変異株への対応も課題となっている。英国由来、南アフリカ由来、ブラジル由来に加え、米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)などによると、米国内では東部ニューヨーク州、西部カリフォルニア州で新たな変異株が見つかっており、急拡大する傾向にある。

 11日に電話記者会見した政府高官は「戦いは終わりにほど遠い。やるべきことはまだ多く残っている」と指摘した。

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