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米韓軍が合同演習開始 規模は縮小 北の出方は?

米韓両軍によるアライアンスディナー=2019年11月、ソウル(ロイター)
米韓両軍によるアライアンスディナー=2019年11月、ソウル(ロイター)

 【ソウル=桜井紀雄】米韓両軍は8日、朝鮮半島の有事を想定した定例の合同指揮所演習を韓国で開始した。18日まで。米韓合同軍事演習はバイデン米政権発足後初めて。韓国軍によると、新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、大規模な兵力を動員する野外機動訓練を実施せず、従来に比べて規模も縮小した。

 北朝鮮を過度に刺激することを抑えた形だが、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記は1月の党大会で韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権に向け、関係改善の前提として米韓演習の中止を迫っていた。北朝鮮が米韓演習を口実に、新たな軍事的挑発を仕掛ける可能性も警戒されており、北朝鮮の出方が注目される。

 金氏の意向を受け、文大統領は1月、演習に関して「北朝鮮と協議できる」と発言。韓国の与党議員らは2月下旬、演習の延期を求める声明を出していた。

 米韓演習をめぐっては、トランプ前大統領が2018年の金氏との初の米朝首脳会談で中止する考えを示して以降、中止や規模の大幅縮小が繰り返されてきた。昨春の演習は新型コロナの影響で中止された。

 今回もコンピューターシミュレーションによる防御を想定した図上演習が中心となるため、実動演習の不足を懸念する声が米韓双方から上がっている。

 米軍側が持つ有事作戦統制権(指揮権)を韓国軍に移管するための検証も、昨夏の演習に続いて実質見送られる。文大統領が当初、描いていた任期内の統制権移管は絶望的となった。

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