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イラン、核協議参加見送り表明 制裁解除動きなく反発

2月20日、イラン原子力庁の報道官と話す国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長(右)=テヘラン(同庁提供、AP=共同)
2月20日、イラン原子力庁の報道官と話す国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長(右)=テヘラン(同庁提供、AP=共同)

 【カイロ=佐藤貴生】イラン外務省報道官は2月28日、核合意をめぐって開催される兆しが出ていた多国間会合への参加を当面、見送る方針を示した。バイデン米政権が対イラン経済制裁を解除するのが先だと主張している。米ホワイトハウス報道官は「失望」を表明する半面、外交交渉の道は残されていると述べた。ロイター通信が伝えた。

 欧州連合(EU)は2月、米国を含む2015年の核合意の全当事国による非公式会合を提案し、イラン側は参加の可否を検討する意向を示していた。

 イラン外務省報道官は不参加の理由として「欧米の最近の行動や声明」を考慮したとしている。イランのザリフ外相は米政権が2月25日、親イランのイスラム教シーア派武装勢力が利用していたとされるシリア東部の施設を空爆したことを非難していた。

 トランプ前米政権が18年に核合意を離脱して経済制裁を発動したことを受け、イランは合意に逸脱する行動を重ねてきた。米が合意に復帰して制裁を解除すれば逸脱行動をやめるとするイランに対し、米側はイランが逸脱をやめるのが先だと主張、膠着状態が続いていた。

 米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は西側外交筋の話として、イランの会合不参加の表明は交渉の道を閉ざすものではなく、交渉に先立って米政権が制裁を解除するとの確約を得る狙いだと伝えた。

 イランは米が制裁を解除しないとして2月23日、国際原子力機関(IAEA)による未申告施設への抜き打ち査察の受け入れを停止。これを受けて英仏独がIAEAを舞台に対イラン非難決議の採択を呼びかけ、イランは反発している。

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