PR

ニュース 国際

ASEAN、ミャンマー情勢に苦慮 加盟国に温度差、外相会議開催も不透明

24日、ミャンマー第2の都市マンダレーで、警察の治安部隊と向き合い、国軍によるクーデターに抗議する人たち(AP)
24日、ミャンマー第2の都市マンダレーで、警察の治安部隊と向き合い、国軍によるクーデターに抗議する人たち(AP)

 【シンガポール=森浩】国軍がクーデターで実権を握ったミャンマーをめぐり、東南アジア諸国連合(ASEAN)が対応に苦慮している。加盟国のクーデターへの受け止めには温度差があり、ミャンマー情勢を話し合う特別外相会議実施を目指す動きもあるが実現は不透明だ。内政不干渉の原則もあるだけに、どこまで共同歩調を取れるかは見通せない状況だ。

 ミャンマー情勢に積極的に関与する動きを見せているのは地域大国のインドネシアだ。24日にはルトノ外相がタイを訪問。同じくタイを訪問中のミャンマー軍事政権のワナ・マウン・ルウィン外相と会談した。1日のクーデター後、ミャンマーと外国の高官協議が確認されたのは初めて。

 インドネシアはミャンマーも交えたASEAN特別外相会議を開催したい考えだ。ルトノ氏は18日にシンガポールのバラクリシュナン外相と会談し、早期開催を目指す考えで一致した。ただ、どこまで賛同が広がるかは未知数で、ASEAN外交筋によると、他の加盟国が特別外相会議開催で合意したとしても、ミャンマーは不参加の意向を内々で示しているという。

 ロイター通信によると、インドネシアは加盟国に対して、ミャンマー国軍が1年後に約束している総選挙への監視団派遣も提案した。ミャンマーのデモ隊は昨年11月の総選挙結果を尊重するよう求めており、国軍管理下の選挙実施を前提とするインドネシアの提案には既に反発の声が上がっている。

 一方、カンボジアは「内政問題」と距離を置く。タイのプラユット首相は10日、ミャンマー国軍のミン・アウン・フライン総司令官から書簡を受け取ったことを明らかにし、「重要なのは良好な関係を維持することだ」と述べた。プラユット氏自身が2014年のクーデターで実権を握った経緯があり、ミャンマー国軍にも融和的だ。

 ミャンマーはかつての軍事政権下の1997年にASEANに加盟。地域の連帯を重く見るASEANは、欧米が軍事政権への制裁を強めた際も、ミャンマーに経済面を中心とした交流を進めて民主化を促す「建設的関与政策」を推進した。今回の政変を受けても、ASEANとして踏み込んだ制裁に出ることはなさそうだ。

 ミャンマーでは24日も全土で抗議デモが行われた。最大都市ヤンゴンでは治安部隊が各地で交通規制を行い、デモ拡大を制限した。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ