米、北朝鮮プログラマー起訴
米司法省は17日、総額13億ドル(約1370億円)相当の現金や暗号資産(仮想通貨)を盗もうとしてハッキングを実行したとして、北朝鮮の情報機関、偵察総局に所属するプログラマー3人が起訴されたと発表した。いずれも北朝鮮にいるとみられ、身柄を確保できる見通しはない。
3人には、北朝鮮指導者の暗殺計画を描いた映画「ザ・インタビュー」を製作したソニー米子会社へのサイバー攻撃に関与したとして、2018年に訴追されたパク・ジンヒョク被告(36)が含まれている。
起訴状などによると、3人は15~19年、バングラデシュやベトナム、台湾、メキシコ、マルタ、アフリカの銀行をハッキングし、12億ドル以上の現金を盗もうとした。18~20年に仮想通貨ハッキングのアプリを開発し、世界各地で数百件起きた仮想通貨の窃盗の一部にも関与したとしている。(共同)