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ミャンマー、反中デモ拡大 「国軍支援やめろ」

16日、ミャンマーの最大都市ヤンゴンの中国大使館前で行われた抗議デモには若者らが集まり、「中国は恥を知れ」などと書かれた紙を掲げた(産経新聞通信員撮影)
16日、ミャンマーの最大都市ヤンゴンの中国大使館前で行われた抗議デモには若者らが集まり、「中国は恥を知れ」などと書かれた紙を掲げた(産経新聞通信員撮影)

 【シンガポール=森浩】国軍がクーデターで実権を握ったミャンマーで、中国に反発する抗議デモが相次いでいる。中国が「国軍を支援している」と主張するもので、最大都市ヤンゴンの中国大使館前には連日数百人が集結している。中国がクーデターへの積極的な批判を避けていることもあり、反中感情の高まりが続く可能性がある。

 「クーデターを支える中国は受け入れられない」。中国大使館前で16日のデモに参加した女性(30)は、産経新聞通信員の取材に憤りの声を上げた。参加者は若者が中心で、大使館の防犯カメラの前に立ち、建物内に向けて抗議文を読み上げる様子も見られた。

 国内では中国製品ボイコットの動きもあり、デモ隊は中国とミャンマーを結ぶ天然ガスパイプラインで働く地元職員に職務を放棄することも求めている。中国が1日のクーデター後、「インターネット検閲システムを国軍に提供するため、技術者を派遣した」という噂が広まるなど、中国への反発は根深い。

 中国は1988年の民主化運動弾圧で国際的に孤立したミャンマー軍事政権に経済援助を続けた。ミャンマーの天然資源は魅力的で、インド洋へのアクセスを可能にする地政学的なメリットも大きかったためだ。「国軍を支えた存在」というイメージが強く残っていた上、中国がクーデターを「内政問題」として国軍批判を避けていることが怒りに火をつけた。

 強まる反発を受け、中国大使館は16日、公式サイトで陳海大使の発言を掲載。陳氏は中国が技術者を派遣したとの噂は「完全にナンセンス」として否定した。現在の政治情勢は「中国が見たいものではない」としたが、国軍やクーデターへの非難はなかった。

 一方、ヤンゴンの米国大使館前ではバイデン政権にミャンマー情勢へのさらなる介入を求めるデモが起きている。国軍が政権基盤を固め、アウン・サン・スー・チー国家顧問率いる国民民主連盟(NLD)陣営の摘発を進める中、国際社会の圧力強化を求める声も同時に高まっていきそうだ。

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