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中国、WTO次期事務局長に祝意 改革への関与も表明

WTO本部=2020年10月、ジュネーブ(ロイター=共同)
WTO本部=2020年10月、ジュネーブ(ロイター=共同)

 【北京=三塚聖平】中国商務省は16日までに、世界貿易機関(WTO)の次期事務局長にナイジェリアのオコンジョイウェアラ元財務相が正式に承認されたことについて「豊富な国際組織の管理経験を持っている」と祝意を表明した。中国は、事務局長選では同氏を早い段階から支持。WTOへの影響力をさらに増すことを狙うとみられる。

 商務省は15日夜に発表した談話で「同氏の就任後、WTOが正常な機能をできるだけ早く回復させ、新型コロナウイルス対策の協力や経済回復でより大きな役割を果たすよう促すことを期待する」と強調した。

 WTOに対しては、トランプ米前政権が批判を強めた一方で、中国は擁護姿勢をとって影響力拡大を図った経緯がある。米中貿易摩擦においても中国は、WTOを対米牽(けん)制(せい)の場として最大限に活用してきた。

 談話では「中国は、多国間貿易体制を断固支持し、WTO改革に積極的に参加する」と表明した。WTO改革をめぐっては、中国が独自案を出すなど、米中間で綱引きが続いている。中国としては、新事務局長の下で自国に有利な改革を進めようとする思惑がうかがわれる。

 バイデン米政権は中国などがWTOに「発展途上国」と申告して優遇を受ける現状の見直しも迫るが、中国商務省は「責任ある発展途上の大国」という立場を改めて強調した。オコンジョイウェアラ氏が、米中間でどのようなかじ取りを見せるのか注目される。

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