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ベラルーシ大統領、ロシア重視を強調…民主化要求は拒否

ベラルーシのルカシェンコ大統領(AP)
ベラルーシのルカシェンコ大統領(AP)

 【モスクワ=小野田雄一】昨年8月の大統領選の不正疑惑をめぐる抗議デモが続く旧ソ連構成国、ベラルーシのルカシェンコ大統領は11日、国家戦略の方向を定める「人民会議」で演説し、隣国ロシアとの関係を強化するとともに、反体制派による民主化要求には応じない姿勢を示した。イタル・タス通信が伝えた。

 27年にわたり独裁統治を続けるルカシェンコ氏は演説で、欧州連合(EU)や中国との関係も重要だとした上で、「基本的な経済パートナー、戦略的同盟国はロシアだ」と指摘。デモ弾圧で国際的批判を浴びるルカシェンコ政権を支持するロシアへの配慮を示した。

 一方、「ロシアにとってベラルーシの喪失は致命的に危険だ」と指摘。両国が将来的な創設で合意している「連合国家」に関しても「両国の主権の完全な維持を前提としている」と述べ、ロシアを牽制(けんせい)した。ロシアは連合国家創設でベラルーシの属国化を狙っているとの見方も出ている。

 内政に関しては、大統領権限を移譲する憲法改正について「今年中に草案を準備し、来年始めには国民投票を行う」と表明。ただ、「ベラルーシは大統領制共和国であり続けなければならない」とも述べた。ルカシェンコ氏は改憲後に大統領を退任するとしているが、反体制派は反政権機運を弱める方便にすぎないとみている。

 さらに同氏は「国境近くに北大西洋条約機構(NATO)がサイバー軍などを創設した」と主張。警察機構の縮小や国家保安委員会(KGB)の解体といった反体制派の主張に対し、「新たな挑戦と脅威に対応するため『力のブロック』を強化していく」と応じない姿勢を示した。

 人民会議はおよそ5年に1度行われ、今回は地域代表や企業トップ、文化人ら約2400人が出席した。

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