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ミャンマー元学生リーダー「SNSが民主化の力に」 国軍を批判

ミャンマー(当時ビルマ)で1988年に起きた民主化運動の元学生リーダー、コー・コー・ジー氏
ミャンマー(当時ビルマ)で1988年に起きた民主化運動の元学生リーダー、コー・コー・ジー氏

 【シンガポール=森浩】ミャンマー(当時ビルマ)で1988年に起きた民主化運動の元学生リーダー、コー・コー・ジー氏(59)が10日までに産経新聞通信員のインタビューに応じた。国軍の1日のクーデターによる権力奪取を「力による現状変更」と批判。国軍の弾圧で千人以上が死亡したとされる88年の状況と比較し、「会員制交流サイト(SNS)が民主化を求める活動の大きな力となる」と分析した。

 コー・コー・ジー氏はアウン・サン・スー・チー国家顧問と並ぶ民主化運動の中心的人物で、88年から2012年にかけ、軍事政権などに投獄され、計19年を獄中で過ごした。今回の国軍のクーデターについて、「選挙に不正があったと主張するのならば独自に調査を行い、証拠を公表すべきだ。力で現状を変更したことは許されない」と批判した。

 6日から始まったデモは急速に全土に拡大し、国軍による放水や威嚇射撃が展開されている。

 「88年に私たちは市民に街頭に出るように言った結果、多くが逮捕されたり殺されたりした。私は平和的デモを支持する。国軍はクーデターという強制手段に出たが、事態は平和的に解決されるべきだ」と大規模な衝突に発展することを懸念した。

 コー・コー・ジー氏は、88年当時はメディアは国軍の統制下にあり、英BBCのラジオ放送で国内外の情報を得ていたと振り返る。「当時と今で違うのはインターネットの存在だ。ネットの前にはメディア規制も無力だ。(市民の連携を可能とする)会員制交流サイト(SNS)は民主化を求める活動の大きな力となるだろう」と期待を込めた。

 一方、混乱収束は「まったく見通せない」とした上で、解決には制裁一辺倒ではない「国軍への適切な外圧が必要」と主張。「ミャンマーの民主主義を支えるため、日本が果たせる役割も大きい」と呼びかけた。

     ◇

 ■1988年の民主化運動 88年3月ごろから発生した学生を中心にした民主化運動。8月には最大都市ヤンゴンで大規模デモが行われ、国軍が武力で鎮圧した。運動によって国軍を後ろ盾としたビルマ社会主義計画党の1党支配体制が揺らいだ結果、国軍自らが9月、クーデターで全権を掌握した。この間、国軍による弾圧で学生や僧侶ら千人以上が死亡したとされる。

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