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金正恩氏が党総会で「食の問題解決」指示 食糧難にコロナ追い打ち

北朝鮮の朝鮮労働党中央委員会総会に出席した金正恩総書記=9日(朝鮮中央通信=共同)
北朝鮮の朝鮮労働党中央委員会総会に出席した金正恩総書記=9日(朝鮮中央通信=共同)

 【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記は9日、党中央委員会総会で、農業振興について「人民の食糧問題、食の問題を解決するため、いかなる代価を払っても実現すべき国家の重大事だ」と強調し、対策を指示した。朝鮮中央通信が10日に伝えた。

 新型コロナウイルスの防疫を名目にした国境封鎖が1年以上に及び、北朝鮮の食糧難に追い打ちをかける中、金氏が一層危機感を募らせている様子が浮かぶ。

 会議では「今年の農業の成否がかかっている」として、営農物資を保証するための国家的対策を至急講じる方針も打ち出された。国境封鎖で深刻な肥料不足が起きているとみられる。

 韓国貿易協会は最近、金氏の肝煎りで建設された北朝鮮屈指の中部の肥料工場ですら必要な部品が輸入できず、稼働を停止したと報告書で明らかにした。

 平壌に駐在するロシアのマツェゴラ大使は10日までにインタファクス通信に、平壌でも小麦粉や砂糖など必需品さえ購入が難しくなっている現状を証言した。原料などを輸入できず、多くの経済活動が停止。失業者も増えているという。

 米農務省傘下の研究所は1月、北朝鮮住民の約63%が、食料の摂取が不足しているとの分析を示した。

 北朝鮮はこれまで不足分の食糧を輸入や支援で補ってきたが、韓国の情報機関は昨年11月、中国が対北支援用に準備したコメ11万トンについて、北朝鮮がコロナウイルスの流入を嫌って受け取らず、中国の大連港に留め置かれたままだと報告していた。

 金氏は8日から続いている総会で、軍や軍需工業部門の今年の課題や、対韓国・対外事業部門の活動方針を明示し、徹底的に執行するよう指示したともしているが、具体的な内容は明らかにしなかった。

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