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トランプ氏の弾劾裁判「合憲」認定 現時点では無罪の公算

トランプ前大統領(ゲッティ=共同)
トランプ前大統領(ゲッティ=共同)

 【ワシントン=黒瀬悦成】今年1月に支持勢力を扇動して米連邦議会議事堂の占拠・襲撃事件を引き起こしたとして下院に弾劾訴追された共和党のトランプ前大統領の弾劾裁判が9日、上院(定数100)で始まった。この日は、大統領を退任したトランプ氏を弾劾裁判にかけることが合憲かどうかに関し採決が行われ、賛成多数で「合憲」と認定された。

 トランプ氏が弾劾裁判にかけられるのは昨年初頭に続き2回目で、退任後の大統領としては初めて。

 この日は、裁判の合憲性をめぐる採決に先立ち、検察官役の民主党下院議員団とトランプ氏の弁護団による意見陳述が行われた。

 民主党のラスキン議員は、親トランプ勢力による議事堂襲撃の様子を撮影した約13分間の映像を流し、トランプ氏が弾劾に値する行為を退任直前に起こしたからといって、弾劾裁判を免れることはできないとの考えを示した。

 これに対し、トランプ弁護団のカスター弁護士は「トランプ氏は既に有権者によって(選挙で)退場させられた」と指摘し、公職にある者の弾劾について定めた憲法の規定に該当しないと強調した。

 採決は賛成56、反対44で、民主党議員50人に加え共和党議員6人が賛成に回った。上院で先月26日、弾劾裁判は「憲法違反」として打ち切りを求めた動議に異を唱えた共和党の5人に加え、同党のキャシディー議員が賛成に加わった。

 10日からは冒頭陳述が始まり、民主党下院議員団と、トランプ氏の弁護団がそれぞれ2日間で最長16時間、計4日間で最長32時間にわたり陳述する。その後、上院議員から最大4時間の質問、最終弁論などを経て評決を行う。

 双方のいずれかが証人申請を行えば裁判が長引く可能性もある。

 評決では出席議員の3分の2の賛成で有罪となる。与野党が50対50で拮抗(きっこう)する上院でトランプ氏を有罪とするには、共和党から少なくとも17人の賛成が必要で、現時点ではトランプ氏が無罪となる公算が非常に大きいとみられている。

 民主党陣営としては、共和党議員から1人でも多くの有罪賛成者が出るよう陳述を通じて働きかけ、トランプ氏の政治的影響力を減衰させたい考えだ。

 一方、トランプ氏は無罪評決で「みそぎは済んだ」として、政治活動を再開させる可能性が高い。

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