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産経元支局長判決に介入 韓国で判事への初の弾劾可決

 【ソウル=桜井紀雄】韓国の朴槿恵(パク・クネ)前大統領への名誉棄損(きそん)罪に問われ、2015年に無罪となった産経新聞の加藤達也元ソウル支局長の判決などに違法に介入したとして、与党「共に民主党」議員らが提出した釜山高裁の林成根(イム・ソングン)部長判事への弾劾訴追案が4日、国会で可決された。韓国で判事への弾劾訴追は初めて。

 与党議員ら179人が賛成し、反対の102人を圧倒した。憲法裁判所が罷免などの可否を審理することになるが、林氏は退任を今月末に控えており、退任までに審理を終えられるか見通せない状況だ。

 今回の弾劾について、保守系野党は、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が裁可した尹錫悦(ユン・ソンヨル)検事総長への停職処分を覆すなど最近、政権側に不都合な判断を示す判事らへの「見せしめ」だと批判している。

 林氏側は4日、文氏寄りとされる金命洙(キム・ミョンス)最高裁長官が昨年5月、林氏が出そうとした辞表の受け取りを拒んだ際のやり取りを公開した。金氏は「国会で弾劾論議ができなくなり、非難されかねない」と受理しなかったという。野党側は、判事の進退に不当に介入した金氏こそが「弾劾されるべきだ」と反発している。

 加藤元支局長は約300人が犠牲となった14年の旅客船セウォル号事故当日、朴氏が元側近と会っていたとの噂をコラムに書いた。ソウル中央地裁にいた林氏は、コラムが虚偽だと判決に盛り込むよう担当裁判長に求めた疑いが持たれている。林氏は職権乱用罪での1審判決で無罪となった。

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