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中国、国軍との関係でミャンマーへの影響力強める 欧米の制裁で加速か

1日、ミャンマーの首都ネピドーで議会近くに設置された国軍の検問所(ロイター=共同)
1日、ミャンマーの首都ネピドーで議会近くに設置された国軍の検問所(ロイター=共同)

 【北京=三塚聖平】ミャンマー国軍がアウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相らを拘束して全権を掌握したと発表したことは、中国がミャンマーへの影響力を強めることにつながりそうだ。中国は、軍事政権時代のミャンマーにも経済支援を続けてきた経緯があり、欧米諸国が制裁など厳しい措置に踏み切れば、それを好機と捉えて関係強化を加速させるとみられる。

 中国外務省の汪(おう)文(ぶん)斌(ひん)報道官は1日の記者会見で「不一致を適切に解決し、政治と社会の安定を守ることを望む」と述べた。米国がスー・チー氏らの拘束を非難したのとは対照的に、事態の評価を避けた形だ。

 中国は歴史的に、国境を接するミャンマーとの関係を重視してきたが、とりわけ軍政時代に欧米諸国がミャンマーに経済制裁を科す中で経済支援を通じて密接な関係を築いた。その後、2011年の民政移管を受けて欧米諸国が経済制裁を解除し、スー・チー氏率いる国民民主連盟(NLD)主導の政権が発足。それにより外国投資の呼び込みが進んで、中国の影響力は相対的に弱まっていた。

 風向きが変わったのは、ミャンマーのイスラム教徒少数民族ロヒンギャへの迫害問題だ。欧米諸国の圧力の強まりを機に同国は再び中国に接近し、昨年1月には習近平国家主席が中国の国家主席として19年ぶりにミャンマーを訪問。今年1月にも王毅国務委員兼外相がミャンマーでスー・チー氏と会談し、新型コロナウイルス対策として中国製ワクチン30万回分の提供を申し入れたばかりだった。

 習氏は、ミャンマー訪問時にミン・アウン・フライン国軍総司令官とも会見するなど国軍側とも関係を築いている。欧米諸国の反発に直面する国軍に対し、中国は経済支援などを通じて接近する可能性がある。

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