PR

ニュース 国際

【再起動 米国と世界】欧州、同盟復活の試金石は中露

 英国のジョンソン首相は23日、バイデン米大統領と電話会談した。ツイッターに「両国の同盟関係を深めるのを楽しみにしている」と記し、満面の笑みで受話器を握る写真を載せた。

 米英両国は言語と歴史を共有し、第二次大戦を共に戦った歴史から「特別な関係」を誇る。だが、ジョンソン氏はトランプ前大統領と「自国第一」で歩調を合わせたことから、先行きに不安が出ていた。

 バイデン氏が大統領執務室にあったチャーチル英元首相の胸像を撤去したと報じられると、「英国を軽視することを示すメッセージかもしれない」(英与党・保守党議員)と政界にさざ波が立ったほどだ。胸像は「特別な関係」の象徴で、トランプ氏は就任中、ずっと執務室に飾っていた。

 ジョンソン氏のツイッターには、バイデン大統領が就任後、欧州側と行う首脳会談で「第1号」になった喜びがあふれていた。

 欧州連合(EU)は、「同盟重視」のバイデン政権を歓迎する。とはいえ、ロシア、中国への外交姿勢で米国と隔たりがある。

 ドイツのメルケル首相は21日、記者会見で米新政権について聞かれ、「明日から、すべて同調できるわけではない。意見の違いがある」と述べ、米国の対露制裁に警戒を示した。

 バイデン氏は就任前から、ロシアによる米国へのサイバー攻撃疑惑をめぐり、経済報復をほのめかしてきた。標的として浮上するのが、独露間で建設されている天然ガス・パイプライン「ノルドストリーム2」だ。このパイプラインについては、トランプ前政権も「欧州のロシアへのエネルギー依存を高める」と批判し、かねて米独間の確執の種だった。

 中国外交でも、EUは「米国の経済デカップリング(切り離し)には付き合わない」というシグナルを送る。EUは昨年末、企業が互いに進出する際のルールを定める投資協定の交渉で中国と大枠合意した。バイデン政権の中国政策がはっきりする前に、中国市場に有利なアクセスを確保せねばならない、という焦りがにじみ出た。

続きを読む

関連トピックス

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ