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露抗議デモ 3000人超拘束 高まる反プーチン機運 政権の強硬姿勢浮き彫りに

23日、ロシア・モスクワで行われたナワリヌイ氏釈放を求める抗議デモ(ロイター)
23日、ロシア・モスクワで行われたナワリヌイ氏釈放を求める抗議デモ(ロイター)

 【モスクワ=小野田雄一】毒物襲撃事件に遭い、治療先のドイツから帰国した直後の17日に拘束されたロシアの反体制派指導者、ナワリヌイ氏の釈放を求めて露全国で23日に行われたデモは、ロシアでの反政権機運の強まりと、反体制運動には圧力で対抗するというプーチン政権の決意を改めて浮かび上がらせた。今年秋に下院選を控える中、支持率低下が進む露政権は今後も変革を求める国民への抑圧を強める見通しだ。

 ナワリヌイ氏が主宰する団体「汚職との戦い基金」が呼び掛けた23日のデモは露全国の80以上の都市で行われた。露独立系メディアなどによると、計約11万人が参加、3000人以上が拘束された。

 デモは、拘束の恐れがある無許可開催▽新型コロナウイルスの感染リスク▽真冬という時期-など不利な条件が重なったにもかかわらず、参加者は10万人を超え、プーチン政権への不満の広がりを示した。

 一方、露治安当局はデモに先立ち、「参加者は罰する」と警告。無許可デモを主催したとして複数の同団体幹部を拘束したほか、デモの日時や場所を告知するサイトを閲覧不能にした。デモ当日も拘束活動を行い、露人権監視団体の集計では参加者計3068人を拘束。反政権運動は容認しないとのプーチン政権の姿勢が改めて鮮明になった。

 政権側の強硬姿勢の背後には、支持率低下への危機感がある。露独立系機関「レバダ・センター」の世論調査では、経済低迷や強権体制への不満を背景に、プーチン大統領の支持率は現在、過去最低水準の60%前後まで低下。与党「統一ロシア」の支持率も2017年12月の37%から20年11月には29%まで下がった。今年秋の下院選では統一ロシアの議席減も予想されている。

 一方、ナワリヌイ氏は当選可能性の高い非与党系候補に票を集中させる「賢い投票」戦術を呼びかけてきた。一部の地方議会選では非与党系勢力を躍進させた実績もある。ナワリヌイ氏は下院選でも賢い投票を推進すると表明しており、露国内では「このために政権側はナワリヌイ氏の排除を決めた」との見方が強い。同氏は今後、長期間収監されるとの観測が出ている。

 露政権側は昨年末、デモ開催やインターネット言論の規制を強化する一連の法改正を行った。いずれも反体制勢力への牽制(けんせい)と下院選を見据えた国内の締め付けが目的だとみられている。今後もプーチン政権が国民への抑圧的な姿勢を強めることは確実といえる情勢だ。

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