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韓国の新外相に鄭義溶前国家安保室長 康外相は交代 南北関係改善狙う

韓国の新外相に起用された鄭義溶氏(聯合=共同)
韓国の新外相に起用された鄭義溶氏(聯合=共同)

 【ソウル=名村隆寛】韓国大統領府は20日、康京和(カン・ギョンファ)外相を交代させ、後任に前大統領府国家安保室長の鄭義溶(チョン・ウィヨン)氏を充てる人事を発表した。

 鄭氏は外交官出身で、駐米公使や駐イスラエル大使などを歴任。2017年5月の文在寅(ムン・ジェイン)政権発足当初から昨年7月まで、国家安保室長として外交・安全保障を担い、北朝鮮の非核化をめぐる南北、米韓間の協議に関わった。

 18年3月には大統領特使として訪朝し、北朝鮮の最高指導者、金正恩(キム・ジョンウン)氏と会い、翌月の南北首脳会談開催で合意。直後に訪米し、金正恩氏からのメッセージをトランプ米大統領に伝え、初の米朝首脳会談(同年6月)の実現につなげた。

 韓国の大統領府関係者は、バイデン米新政権の発足に合わせた交代であるとしている。大統領府では「朝鮮半島の非核化と米朝交渉に最も深く関与した」と鄭氏を評価。文政権が重視する「朝鮮半島平和プロセス」の発展に期待を示した。米韓連携の強化と同時に頓挫している南北関係の改善を目指す構えとみられる。

 康氏は国連事務総長特別補佐官などを経て、文政権発足後の17年6月、女性として初めて外相に就任。外相を3年半余り務めた。だが、日韓関係をめぐっては、慰安婦問題の解決を確認した15年の日韓合意に文氏と同様に否定的な見解を示した。また、いわゆる徴用工の訴訟で韓国最高裁が18年に日本企業に賠償を命じる判決を出すなど、康氏の在任中、日韓関係は悪化の一途をたどった。

 大統領府は外相交代により、日本や中国との問題も解決し、関係を改善していく意向を示している。文氏は18日、年頭の記者会見で、慰安婦や徴用工の問題をめぐって強硬だった対日姿勢を後退させており、外相交代による日韓関係への影響が注目される。

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