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経済失策で内閣大幅入れ替え、北最高人民会議

平壌の万寿台議事堂で開かれた最高人民会議=17日(朝鮮中央通信=共同)
平壌の万寿台議事堂で開かれた最高人民会議=17日(朝鮮中央通信=共同)

 【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮は17日、国会に当たる最高人民会議を開催した。朝鮮中央通信が18日に報じた。昨年までの経済運営の失策を受け、経済政策を担う内閣のメンバーが大幅に入れ替えられた。代議員の立場ではない金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記は出席せず、会議は1日で閉幕した。

 新型コロナウイルス対応や国際社会からの制裁で経済難が続く中、12日に閉幕した党大会で打ち出した国家経済発展5カ年計画に基づく予算や法令措置を急いだ形だ。ただ、党が立てた計画実施に必要な措置を追認したに過ぎず、行政面でも党が君臨する体制の強まりをさらに印象づけた。

 金徳訓(ドックン)首相は、昨年までの経済5カ年戦略について「内閣の事業で深刻な欠陥が表れた」と述べ、「ほぼ全ての部門で目標に届かなかった」と総括した。8人の副首相ポストのうち、国家計画委員長や農相ら6人が新たに任命されるなど、内閣の陣容は一新された。

 貿易を担う対外経済相や新型コロナ対策責任者の保健相も交代となった。実務畑出身の官僚登用が目立ってはいるが、「自力更生」が改めて強調されるなど党の理念が優先される体制が続いており、柔軟な経済運営は難しいとみられる。

 経済難の中でも今年の国防予算に歳出の15・9%を充てるなど、昨年と同水準を維持。昨年の国防事業に関し、「核戦力を軸とする自衛的国防力を質・量的に強化した」と評価した。

 正恩氏の国家機構のトップとしての肩書については、地位の変更に必要とされる憲法改正は伝えられず、現在の国務委員長を維持するもようだ。

 国家機構の中枢である国務委員会の人事についても言及されなかったが、既に引退が判明したメンバーもおり、追って異動が明らかになる可能性もある。

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