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【ソウルからヨボセヨ】時ならぬ演歌ブーム 黒田勝弘

 韓国では小節をきかした演歌調の大衆歌謡を「トロット」と称している。ダンス音楽のフォックストロットを語源とし、曲が「ポンチャッ、ポンチャッ…」といった感じなので「ポンチャッ」ともいわれる。歌詞も演歌と同じで別れ、涙、雨、故郷、恋・愛、親兄弟、人生…などを織り込み、情感たっぷりだ。曲、歌詞ともオールドファッションなのでもっぱら懐メロの世界だったのだが、最近、大人気でテレビ界を席巻している。

 Kポップ・イメージの韓国で意外だが、テレビが若手歌手による勝ち抜き戦と視聴者参加の判定などで興味を盛り上げたのが人気の発端とか。一方で騒がしくて(?)視覚的なKポップにはない、しみじみとしたメロディーと歌詞の良さが若い世代にも再評価されたとの声も。年末年始のテレビはトロットであふれ、なかには「トロット民族」と銘打った番組さえあった。

 ただ、韓国のトロットの源流は日本というのが定説で、韓国大衆歌謡史の第1ページは明治時代の日本の「鉄道唱歌」を翻案した「学徒歌」となっている。民謡調の節回しに西洋音楽が加味されたのが日本の演歌だが、それが韓国にもたらされトロットになったのだ。その背景には歌詞でもわかるようにお互いの情緒の近さがある。そして演歌も今や日本より韓国で隆盛のようだ。(黒田勝弘)

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