中国製ワクチンに使用許可 インドネシア
インドネシア医薬品食品監督庁は11日、中国の製薬大手、科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)が開発した新型コロナウイルスワクチンの緊急使用許可を出したと明らかにした。300万回分が既に国内各地に配布されており、ジョコ大統領は国民に安全を示すためだとして、自身が最初に接種すると表明している。
インドネシアは世界最多のイスラム教徒を抱えている。使用許可を受けてイスラム教聖職者組織「インドネシア・ウラマ評議会(MUI)」は、このワクチンがイスラム教徒が戒律に従って摂取が許される「ハラル」だとするファトワ(宗教見解)を出した。
政府は早ければ今年末までに、シノバックのほか、英アストラゼネカや米ノババックス、米ファイザーなどから計約4億2600万回分のワクチンを調達したいと説明している。(共同)